外壁に塗装された「塗膜」の寿命を左右するのは、「時間の経過」と「周辺の環境」です。塗膜も、時間が経てば、人間が年齢を重ねるように弱ってきますし、また気候の穏やかな所と風雨にさらされ続ける所とでは、塗膜の傷み方も変わってきます。
 「時間の経過」の観点からご説明しますと、一般的な外壁の塗り替えサイクルは10年〜13年と言われています。もちろん、塗られている塗料の性質やグレードによっても異なってきますが、この程度のサイクルで塗り替えると、予算的・工期的に無理なく、最も経済的な建物の保持が出来る、という考え方です。
 (下図参照)



 また「周辺の環境」については、建物を保護している「塗膜」を劣化(性能低下)させる要素が、周辺にどれだけ多いか、という観点から捉えます。@紫外線A塩分B炭酸ガスC雨水 などは、すべて塗膜の劣化の原因になる要素ですが、建物が置かれている環境に、これらの要素がどれだけ多いか、が塗膜の傷み方を決定する、もう一つの要因になります。たとえば一般的に、自動車の往来の多い道路周辺よりも、閑静な住宅街のほうが建物外壁の持ちが良い、ということです。